【 一番長く装着するマリッジリングだから、こだわって選びたい! 】

実際、選んでみると時間がかかるのがマリッジリング。
デザインの好みも大切だけど、機能性や材質などによって、どんな違いがあるのか、頑張って本音でアドバイスしちゃいます! (多分、さらに迷うような気が・・・・・)


 

リングの厚みや幅について

●リングの厚みや幅について
マリッジリングのデザイン数が増えるにつれて、個性的なリングも見うけられるようになりました。
最近では、厚みのあるリングや幅の広いリングが、新作として各ブランドが導入してきています。
厚みのあるリングは、重厚で高級感あふれるボリュームと?内側の滑らかな仕上げが、しっとりとした装着感を味合わせてくれます。
幅広のリングは、装着した時のカジュアルな様相が人気を呼び、マリッジリングのタイプの一つとして認められ始めています。
ただし、男性が営業職などの対人職の場合は、極端にボリュームがあるリングや幅の広いリングはまだまだ敬遠されることが多いようです。


セットリングについて

●セットリングについて
セットリングとは、エンゲージリングとマリッジリングを二本セットにして装着できるリングのことです。
当たり前の話ですがデザインを合わせなければいけません。デザインが合っていないと、変な隙間ができたり、大切なリングにキズをつけたりしてしまいます。
ぴったりとマッチしたセットリングは違和感が無く、見る者を魅了します。可能な限りデザインのマッチしたリングを探しましょう。
ただし、セットリングがすべて良いとは限りません。
セットリングにする為に選択できるリングのデザインを限定してしまい、自分の好みを犠牲にする方もいますが、一本だけで装着することも考慮しなければ なりません。マリッジリングは常に日常生活上でも装着し、気にすることなく使用しています。その為、キズの入る度合いが多く、新品時には輝いていたセットリングも 違和感がでてくる可能性もあります。
 


リング内側の宝石について

●リング内側の宝石
一生で一番長く身につけているマリッジリング!
内側に入れる石にもこだわりたいですよね!!
では、どんな意味合いがあるのでしょう?もちろん他の人達には見えません。それは、自分たちの為だけに存在します。
「サムシング・ブルー」というのを聞いたことがありますか?
これは、「サムシング・フォー(何か新しいもの、古いもの、借りたもの、青いもの)」を花嫁が身につけていると幸せになれると言った ヨーロッパの言い伝えのうちの一つである「サムシング・ブルー(何か青いもの)」の意味合いがあります。
サファイヤは青い宝石の代表ですね!現在では、「サファイヤ」はリングの内側に入れる石の最もポピュラーな宝石となりました。
その他の宝石としては
サファイヤと同じく「青い」宝石として「ブルーダイヤ」
ピンクのバラの花言葉「私はあなたに嫁ぐ」から「ピンクサファイヤ」
情熱の象徴である「赤」から「ルビー」なども人気のある宝石です。また、一部のブランドでは、12ケ月の誕生石の中から一つを選択して入れることのできるブランドも有ります。
流行だから入れるのではなく、それぞれの宝石の持つ意味を大切にして選ばれると、 最愛のお二人で同じ型のリングを持つ喜びと、リングの重みも今以上に増すことでしょう。
 


材質について

●素材について
マリッジリングの材質として一番人気はプラチナです。
プラチナは「さり気ない色合い」、「錆びることがない材質」、「高級感たっぷり」とマリッジリングにはとっても相応しい金属だと言えます。 ゴールドも然り、プラチナの次に使用される金属です。
ただし、アメリカやヨーロッパの製品では、プラチナよりもゴールドのりングのほうが多いように感じられます。
また、最近では「ホワイトゴールド」も多用されるようになってきました。 この代表的なプラチナとゴールドの表記についてですが、下記を参照して下さい。
Pt999 (純プラチナ)※ Pt1000 → Pt999 と表記方法が変更となりました。品位(純度)は同じです。
Pt950 (純度95%プラチナ)
Pt900 (純度90%プラチナ)
K24  (純金)
K18  (純度75%金)
750  (純度75%金)
K18WG (純度75%金)ホワイトゴールド:通常は表面にロジウムメッキ仕上げ
通常宝飾品に最も良く使用されるのは、Pt900とK18です。
すごく柔らかい、両金属はそのままリングなどに使用するとすぐに変形してしまい、純度を下げることにより ある程度の強度を得ることができるからです。
ただし、マリッジリングに使われるのは、Pt999が最も多く使用されます。
なぜでしょう?マリッジリングだからこそ、「純粋なもの」=「純プラチナ、純金」が好まれるからです。
柔らかいから純度を下げて強度を持たすという話とちょっと矛盾しますね!
これには隠れた秘密があります。大蔵省で認められている純度の許容範囲があります。この基準範囲をクリアしていれば 純プラチナや純金の表示が認められるのです。その基準をクリアしつつ強度を持たす為の加工を施したものが、現在マリッジリングに使用されている 純プラチナ(強化プラチナと呼ばれます)です。高純度を保ち、強度を上げるというメーカーの努力によって成し得た偉業だと言えるでしょう。
あるメーカーでは、通常のPt900よりも硬度を増すことに成功し、それをカタログに掲げているところもあります。
でも、安心はしないで下さい。多少強度を持たせたからといって、「硬い」とは言えないのが現状のなのですから。
キズはもちろんつきますし、強い力が加われば変形もします。
表面上の小キズについては避ける術がありません。
変形しにくいリングをご希望でしたら、材質よりも「厚み」や「幅」を重視してお選びになることをお勧めいたします。
ホワイトゴールド補足解説
ホワイトゴールドに質問がありましたので、補足しておきます。
名前の通り、色はホワイト色です。通常「金」といえばゴールドですが一見プラチナと見間違うほどの色になっています。
ただし、これはロジウムという金属でメッキ仕上げをほどこしてあるためです。メッキを施さないホワイトゴールドは若干ではありますが、金色が混ざります。
これをシャンパンイエローやシャンパンゴールド、シャンパンホワイトとして販売しているマリッジリングもあります。
メッキと言えば悪いイメージがありますが、ロジウムメッキに関してはそのような事は無く、すぐに剥げてくるということもありません。 ロジウムメッキに関しましては、業界内では通常の作業であり、販売店においても通常お客様に説明することも殆どありません。
一般的に販売されているホワイトゴールドと呼ばれている製品は、ロジウムメッキ仕上げが施してあるとお考え下さい。
 


リングのデザインについて

●デザインについて
デザインは大きく分けると、リングの周囲すべてが同じデザインや模様で構成されているリングと、上下(指の背と腹)のデザインが異なっている、ファッションリングのようなタイプがあります。
前者の場合はリングが回っても、どこの向きでも同じデザインですので、気楽に装着することができます。また、厚みなども同じですので、強度が均一で変形しにくいといった利点があります。
後者のリングは横を向いた?りすると体裁が悪く、厚みやデザインも均一性がなく、強度的にも強い部分、弱い部分が存在します。
ただし、デザインや柄が変化しているほうが、様々なリングを作成することができ、ファッション性が増します。
すべてを兼ね備えたリングというのは存在しません。何を我慢できるのか、何を優先したいのか、どんなリングをつけたいのかということを考慮して選択しましょう。
もしろん、彼や彼女の好みにも耳を傾けないといけませんよ。
 


リングに入れる刻印について

●リングに入れる刻印について
マリッジリングの内側には刻印が刻まれます。
刻印の一般的なタイプとしては(男性が太郎さん、女性が花子さんの場合)例1 : 2010.10.10 T to H (女性用リングの刻印)
例2 : 2010.10.10 TARO to H
例3 : H22.10.10 T to H

などが多いようです。但し、サイズやもともと入っている刻印、デザインにより入れることのできる文字数が変わってきます。殆どの場合、 男性の方がサイズが大きいので、男性のリングと女性のリングでは入れることの出きる文字数が異なってきます。
デザインによって刻印の入れることの可能なスペースが限定されるものや、もともとブランドの刻印や宝石がスペースを占領している場合もあります。
メーカーやブランドによっては、最初から文字数を限定しているリングもあり、希望する刻印すべてが入れれないことがあります。
でも、折角のマリッジリングですから、最初からあきらめずに、お二人で考えた刻印を購入ショップに伝えましょう。 その後、もし入らなければ「ここを短縮しましょう」とか、「ここをこう変えましょう」とかショップな担当者と相談するようにすると、少しでも良い刻印が刻めるはずです。

 


購入時期について

●いつ購入すればいい?
ズバリ!ご使用の約3ケ月前です。ご注文の流れとしては

①リングの選択
②採寸(左手くすり指)
③販売店がメーカーに発注
④メーカーにて在庫確認 → ※現在、ほとんどのリングがオーダー作成になります。
⑤メーカーにて刻印を入れる
⑥メーカーより販売店に発送
⑦販売店よりお客様にお渡し

といった感じです。通常ファッションリングなどを購入した場合は、サイズが合わない時サイズ直しをしますが、 マリッジリングというものは、基本的にサイズ直しをしません(すべてではありません)。
各サイズの型があり、かりに11号だとすると、11号の在庫を確認します。確認して在庫があれば通常10日程度で お渡しが可能ですが、11号の在庫が無くなっていた場合、近いサイズのリングをサイズ直しするのではなく、11号を作ります。 ブランドによって作成日数が異なりますが、長くかかるブランドでは約40日程度必要となります。約1月半かかる計算です。
採寸時に指に「むくみ」がある場合なども考慮して、再オーダーの期間も必要です。すると、先ほどの2倍の日数を確保しておかないと、 最悪の場合、希望のデザインでサイズもフィットしたリングが、必要なお日にちまでに間に合わなくなる可能性があります。 余裕を持って、リングを選びましょう。
ただし、あまり早すぎると、貴方自身の指のサイズが結婚式までに変わるかもしれませんので注意が必要です・・・

 


リング表面の宝石について

●リング外側へ宝石を入れる場合
内側に入れる宝石は、自分たちの為に入れるという意味合いが強いのに対し、外側に入れる宝石はファッション性が強くなってきます。
実際、宝石をあしらったリングはエレガントな美しさがあり、女性の指をより女性らしく飾ってくれます。
ただし、マリッジリングというものは機能性も兼ね備えていなければなりません。日常の使用に耐えうる強度が必要です。
宝石を入れるということは、宝石をセットするためにリングに宝石を入れる為の「ホール」を開けなければなりません。これは強度を犠牲にします。
プラチナやゴールドといった金属は錆びることもなく、また変色することも無い金属ですが、柔らかく「曲がり強度」はあまり優れているとはいえません。
もし、リングが変形した場合、宝石をセットした部分が一番弱く、それゆえ宝石も欠落しやすくなります。
マリッジリングをどう使いたいのか?ファッション性重視なのか、機能性重視なのかを考えて選択しましょう。
外側にセットする宝石で一番人気のあるものは「ダイヤ」です。
最高の硬度を持つ宝石「ダイヤモンド」は日常生活の中で使用するのにも充分な強度を持ち、 その無色の輝きはプラチナやゴールド、どんな色の服装にも合わせることが出来るのも、一番人気の理由です。
 


サイズ直しについて

●サイズ直しについて
宝石店でファッションリングを購入するとき、選んだリングのサイズが合わない場合はサイズ直しになります。
でも、マリッジリングはそうではありません。全ブランドではありませんが、通常サイズ直しはしないのがマリッジリングです。 どの様にサイズにぴったりのリングを購入するのかと言うと、ショップにてサイズを計測してもらい、そのサイズのリングをオーダーするというかたちになります。
例えば#11号の女性がマリッジリングを注文したとします。
そすると、メーカーに#11号のリングの在庫があるか、ショップの担当者がメーカーに確認をします。 在庫がある場合は、リングの内側に刻印を入れ、ショップに発送するという仕組みです。 (約10日程度でお客様にお渡しすることが出来ます。)
まれに、在庫が無い場合がありますが、 その場合は#11号のリングを作成いたします。作成日数はブランドによって異なりますが、 最大で約1ケ月半ほどかかります。ブランドにより条件は様々で、 ファッションリングと同じく最初からサイズ直しをするブランド(ごく一部です)や在庫をもたずに、 すべてがオーダーというブランドもあります。余裕を持って購入されることをお勧めいたします。結婚後、指のサイズが変わってのサイズ直しも気になるところですが、 残念ながら前述のとおり、ほとんどのブランドのマリッジリングはサイズ治しをしてくれません。 サイズ直しのできないブランドでは、サイズを交換するというシステムがあります。 現在装着しているサイズの合わなくなったリングを引き取り、新しいリングと交換するというシステムです。
手数料はかかるものの、新しいリングを購入するよりも安価な手数料で交換してくれます。
※1本、1万円程度~定価の25%程度が目安です。 交換手数料はブランドによって異なります。
ただし、交換する際には、そのリングが今でも作られているか、廃型になっていないか、などを確認しないといけません。 もし、廃型になっている場合はリングが用意できない=交換も出来なくなってしまいます。
メーカーがサイズ直しをしてくれない状況であっても、技術的に可能であれば、職人にサイズ直しをしてもらうといった方法もあります。
その場合は、メーカー保証の一切の権利が失われますし、加工にともなってリング自体に問題が生じる覚悟も必要です。
サイズ直しの可能なブランドのリングは交換対応はしてくれません。すべてがサイズ直しとなります。
メーカーがサイズ直しをしてくれるのですから安心です。もし、サイズ直し時にトラブルが生じた場合でも、保証を受けることができます。
お客様によっては、記念のリングなので、 どのような形であっても、今使用しているリングを加工して欲しいといわれる方もいらっしゃいますし、 交換できるのであれば新しくなるほうがよいといわれる方もいらっしゃいます。
リングを使用する方の価値観によって、どんな方法をとるのかを決めて行きます。
 


価格表記について

●価格表記について
殆どのブランドのマリッジリングにはメーカー希望小売価格が決められています。
全国展開をしているブランドでは、色んなショップで見ることができますね。
ユーザーは、どこで購入しても、同じ価格で同じ品質のリングを手に入れることができるわけです。
でも、実情は少々違います。カタログ価格そのままで販売していることの方が希なのですよ。
ブランドイメージを大切にするメーカーから取り扱いショップへは、表示価格を下げないようにと要請はあるもののマリッジリングも販売競争が高まっています。 気に入ったリングがあるなら、複数の店舗をみてまわり、価格を確認してみましょう。
価格だけではなく、お店の信頼性や、正規代理店であるかもチェックする必要はありますが、時間と手間を惜しまないなら、きっと予算を有効に使えるショップにめぐり合えるはずです。